
1.医療保険制度の一元化とOECD並み医療費の確保
医療の高度化と高齢化社会が進み行く中、今までのような社会保障費削減路線の延長線上に国民の安心・安全はあり得ません。私達は経済の危機が叫ばれる今日だからこそ、生活の基盤でもある医療・介護・年金分野をしっかりと守る事が、経済を含め、我が国の成熟した次なる成長につながってゆくと確信しています。
現在、全国で地域・職域別に4000以上にも分かれている健康保険組合を統合し、医療保険制度の一元化を図ります。保険料は地域毎の状況を反映しながらも公平・簡素を原則に運用し、同時に患者さんの窓口負担を上限20%に軽減します。
2.医師・看護師不足の解消と介護職員の待遇改善
●大学医学部定員の20%増員と、学士入学制度(メディカルスクール)の創設により、今後15年間で先進国の平均的な医師数への到達を図ります。同時に診療科目毎・地域毎のきめ細かい施策と医療拠点の集約化の両立により、今後益々高まる医療需要に対応可能な体制を構築してゆきます。新卒医師の配置を地域毎の実情に応じたマッチング制度・研修体制の実現を通じ是正してゆきます。
●勤務医の過重労働を緩和する為のコ・メディカルスタッフの増員、職能分担の見直し、医師不足地域・診療科の報酬体系や補助制度の充実を図り、地域における医療の安全・安心を高めてゆきます。
3.公的な医療事故調査機関の創設と無過失補償制度の確立
医療の質の向上、患者さん・ご家族の安心の為、そして医療現場の崩壊を防ぐ為、我が国においても公的な第三者機関における医療事故調査委員会の創設と医療事故全般を対象とした無過失補償制度を確立します。
4.がん研究、感染症対策の強化を通じた医療の質の向上
●三人に一人以上が命を落としている現在の国民病とも言える「がん」に対する研究、治療、予防を一層強化し、治療成績や生活の質の向上を図ります。
●人類への新たな脅威として出現した「新型インフルエンザ」を始め、東南アジア地域を中心にくすぶり続ける「鳥インフルエンザ」、あるいは環境の変動に伴い我が国でも流行が懸念されている「マラリア」や「デング熱」等、私達は感染症の脅威と今後とも戦い続けなければなりません。各種ワクチンや抗ウイルス薬の新たな開発、生産力の大幅な向上を一層推進し、国民の安全を守る事に万全を期してゆきます。
5.高齢化社会を守り、全身の健康増進を図るための歯科医療政策の転換
歯の健康が全身に大きな影響を及ぼす事が明らかになっており、歯科医療によって全身疾患や認知症が改善したり、医療費を抑える事が可能となる等の事例が多数報告されている事からも、国民新党は「歯科医療は全身への予防医学である」という観点で政策を作ってゆきます。具体的には歯科検診や予防歯科医療を含めた歯科医療に対する保険適応の拡大、劣悪な環境での労働を余儀なくされている歯科技工士や歯科衛生士の労働条件改善に重点を置いた、歯科保険法を制定し、国民の健康と歯科医療現場を守ってゆきます。
6.年金の信頼回復と新たなる形の構築
「消えた年金問題」が指摘されてから既に4年以上が経過していますが、未だに年金記録を含めて、正当な受給権が回復したとは言いがたい状況が続いています。私達は国民生活の基盤である年金問題を解決する為、記録回復を早期に図ると共に、財源と制度全体の公平・簡素化を含めた見直しも急務であると考えています。現在の多種多様の格差に満ちた年金制度から、年金制度の一元化と基礎年金の税方式化は今後の我が国において避ける事の出来ない課題であるといえます。また、これらの問題について集中的に与野党の枠組みを超えて議論する為に、「年金国会」の召集を求めてゆきます。