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コラム
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これではまるで北朝鮮だ
離党組が、自民党に復党することになった。確かに綿貫代表がいうように「わが党には関係のないこと」だが、一人の国民として、どうも解せない。「信念を曲げた」「中川幹事長に屈した」―復党する11人には厳しい批判が浴びせられている。だが、次期総選挙で「国替え」を強いられ、チルドレンに選挙区を譲る覚悟もしているのだろう。それに、もともと好き好んで自民党を離党したのではない。葛藤もあったのだろうから、あえて非難はしまい▲問題は、自民党執行部だ。昨年の夏、あれだけ強権的な政治手法を用いて郵政民営化法案を通そうとし、それに異議を唱えた仲間たちに公認を与えないどころか、「刺客」まで放って政治生命を絶とうとした。江戸時代ならば、殿の乱心を諌めようとして、逆に「領地召し上げ」の上、「刺客」が差し向けられた格好だ。のみならず、たとえ返り討ちに成功して生き残っても、「再仕官」は認められず、この1年間、すっかり干されてきた▲しかし、来年の参院選挙、とりわけ1人区で劣勢が伝えられる自民党は、なりふり構わず離党組の協力を渇望した。中川幹事長は「筋を曲げるわけにはいかない」と豪語したが、要はみずからの責任問題に発展させないためである。「筋」を「面子」に置き換えてみると、実にわかりやすい。面子を保つため、離党組を白州に引っ張り出し、跪かせて「嘆願書」まで提出させたのだ。さらに驚くべきは、その「嘆願書」には、再び逆らえば「切腹」である旨も記させられた。党執行部は、自分たちの非を悔いることなど、まったくない▲影がますます薄くなっている安倍首相だが、決着がついてから、ようやく「復党してもらって力を発揮してもらう」とつぶやいた。だが、彼らが自民党に戻っても当分は謹慎状態だろうし、自由な発言などは許されまい。少しでも執行部批判をすれば、たちまち「切腹」の沙汰が下ることになる。だから他の自民党議員たちも、「明日はわが身」と戦々恐々としている。自民党が間違った方向に大きく突き進んでいるのも、党内に健全な議論、健全な批判が無くなったからだ。鶏頭となるも牛後となるなかれ―わが党は、あらためてみずからの信念と行動を誇りに思う。
(平成18年11月29日)
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