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コラム
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無関心ではいられない「小泉劇団の出来レース」
去る8日、自民党の総裁選挙が告示された。だが、綿貫代表が「小泉劇場・総裁選の巻」と評したように、まさに「出来レース」だ。消化試合のようなものだから、盛り上がりに大きく欠ける。とはいえ、総裁選挙は実質的に次の首相を決める大事な選挙だ。無関心ではいられない。あくまでも他党のことだが、候補者たちが何を約束しているのかを、きちんと記憶しておかなければなるまい。臨時国会では、小泉政治との整合性、そして総裁選挙での公約を厳しく問う必要がある▲そもそも3人の候補はいずれも「小泉劇団」のメインキャストだった。小泉政治の片棒を担ぎ、「改革」という名の刃物を振り回してきた面々だ。なのに、いずれも「小泉政治の継承」とは一言もいわない。小泉政治に問題があったと思うなら、まずは懺悔すべきなのではないか。今頃になって「地方重視」だとか「格差是正」という前に、まずは小泉内閣の閣僚を辞任すべきだったはずだ。所詮は選挙のための「二枚舌」であって、いずれの候補も「小泉亜流」であることに変わりはない▲とりわけ安倍氏は「小泉劇団」の中で養育され、番頭に抜擢された者だ。「美しい国」というものの、「暗い国」にしてき責任は安倍氏にもある。にもかかわらず、ポスト欲しさからか、多くの議員が節操もなく、雪崩をうって安倍支持に回っている。かつての自民党であれば、これまでの小泉政治の失政を国民のために堂々と指摘し、修正を求める勢力があった。だが、冷や飯を食うのが嫌なのか、信念を曲げることを厭わないのか、それとも信念さえ無くしたのか―国民のために鶏口となる者はおらず、我もわれも牛後となっている。情けなさもここまでくれば一級品だ▲この5年半、国民は小泉首相の思い入れと思い込みに苦しめられてきた。経済無策によって地方は疲弊し、格差はいちじるしく拡がった。5年前に比べ、国債発行額が200兆円も増え、国民は新たな負担も強いられてきた。GDPも税収も双方とも減っている。自殺者が年間3万人、就学援助を受けている小中学生が133万人、多重債務者が230万人に達していることは、どう考えても尋常でない。だが、このままいけば、小泉退任後も小泉路線が続くことは間違いない。いや、むしろ拍車がかかるだろう。だから決して無関心ではいられないのだ。
(平成18年9月13日)
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