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コラム
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名誉かつ困惑したラブコール
4月下旬に行われた衆院千葉7区の補欠選挙の結果は、自民、民主両党に国民新党の存在感を一段と印象づけた。日本の縮図ともいうべき選挙区で両党の勢力が拮抗し、国民新党がキャスティング・ボートを握って国民本位の立場から勝敗を決したからだ。小沢氏は見事に代表としての「初陣」を飾ることができたため、新党に足を向けられないという▲もっとも、国民新党への警戒心は、かねてより永田町で囁かれてきた。にわか仕立ての政党であったにもかかわらず、衆院総選挙で120万票を獲得した実績は、いずれの党から意識されても不思議でない。さらに、改革と競争一辺倒の流れの中で、「共生」や「格差是正」「品格」を堂々と唱える新党が台風の目になりつつあって当然だ。去る4月12日のパーティには、民主党の菅代表代行のみならず、自民党からは森前首相まで姿を見せたほどである▲とりわけ補欠選挙の後、自民、民主の両党から、激しい秋波が送られている。民主党が「国民新党と一緒にやっていきたい」とラブコールを送れば、自民党執行部の一人は「郵政問題を除けば、われわれと考え方は同じ」と類似性と仲間意識を強調する。昨年、小泉首相の片棒を担ぎ、強権政治に異議を唱える仲間を自民党から追い出しにかかった連中が、今になって秋波とはお釈迦様もビックリだろう。遅ればせながら自分たちの過ちに気づいたのか、それとも来年の参院選挙を考えると、背に腹は替えられぬということか▲しかし、国民新党はどこかの党にみずからを高く売るために旗揚げしたのではない。闇雲な改革・競争路線、議会政治軽視の風潮を正すため、さらにいえば、自民党でもない民主党でもない、まさに日本の羅針盤たらんと立ち上がった真の保守政党だ。だから、どれだけ秋波を送られても、両党に対して是々非々で臨むスタンスに寸毫(すんごう)の変わりはなく、みずからの政策の実現に邁進するだけである。相次ぐラブコール―国民新党にとっては、まさに「名誉かつ困惑」の一言に尽きる。
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