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コラム
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潮目の変化を読みとれる千葉補選
23日に行われた衆院千葉7区の補欠選挙では、民主党公認候補が勝利を収めた。奢れるものは久しからずとは言い得て妙で、「勝ち組奨励」の小泉自民党に翳りが出てきたことは間違いない。国民がようやく小泉自民党の劇場政治から目を覚まし、行動を起こしはじめたことは大いに歓迎される。「小泉贔屓」が続いていたマスコミも、冷静さを取り戻しつつある▲自民党は今回の選挙を「小泉改革の是非を問う選挙」と位置づけた。さすがに今回は「わが弟です、わが息子です」の名台詞は聞かれなかったが、小泉首相をはじめ、大量の弁士が動員された。だから自党の候補が敗れたのならば、まずは素直に反省すべきである。有権者は明らかに行き過ぎた小泉改革に「ノー」の判断を下したのだ。戦略や戦術の過ちに置き換えては、卑怯の謗りを免れまい。しかし、小泉首相にいたっては、「格差批判は小泉批判の裏返しだ」と相も変らぬ二分法でみずからへの批判をかわそうとしている。国民の声に寸毫も耳を傾けない姿勢は、5年経っても健在だ▲小泉自民党の敗因に加え、民主党にも勝因がある。新しい代表への期待もあるだろうが、何といっても「格差是正」を訴えたことが奏功した。しかし、そもそも「格差の是正」や「共生の重視」といった主張は、民主党が「改革競争に勤しむ」と宣言する遥か以前から、国民新党が力説していたものだ。小さい政党であるが故に、マスコミに大々的に取り上げられてこなかったが、国民新党が「元祖」であることは自明である▲今回の補欠選挙では国民新党がキャスティング・ボートを握り、民主党候補に辛勝をもたらしたことも特筆に価する。小泉内閣が国民新党の主張に謙虚に耳を傾けていれば、結果は間違いなく逆転していた。小泉自民党は強気の姿勢を崩してないが、潮目は確実に変わりつつある。昨年、「小泉劇場」には大きな拍手と喝采が送られたが、国民はようやくその茶番に気づきはじめたようだ。しばらく後に振り返ったとき、今回の補欠選挙は政治の正常化と健全化の前奏曲に位置づけられるだろう。
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